オンライン講習会やオンラインカウンセリングの倫理規程


 

オンラインで「講座」を受ける方へ(受講時に留意頂きたいこと)

1.ステレオタイプ、レッテル貼、カテゴリー化にならないような意見をすること。

2.特定の自己の価値観を押し付けないで、科学的な対話をすること。

  例) 「講師は偏見がある。独断だ。」

  改善例) 「それは・・・・と解釈可能でしょうか?」

全てを否定する言い方ではなく、具体的な状況や表現に言及した表現を心掛ける。

3.エビデンスに根拠のある対話をすること。

  エビデンスの例、観察、データ、過去の文献などを用いる。

4.公平で偏りのない意見を表明しているかを内省すること。

5.読むのが大変な長くて複雑なメールを送らないこと。

6.メールの解答に対して、さらに質問をして、永遠にメールのやり取りになることを避けるために、

対面面接を申し出でることは可能。

7.短いやりとり、垣間見た光景や、通りすがりに聞いた会話、他者との会話の内容で人を判断し

ないこと。(オンラインでは特に会話には文脈と、当時者間での理解という特色が強い)

8.お互いにポジティブフィードバックに心掛けること。

 

 

その他注意

1. 知ったことを適切なトレーニングやスーパービジョンなしで、即刻応用することの禁止。

2.他者の心に土足で踏み込むこと禁止。いつでも謙虚な質問者、無知の知を大切にして、個人

のことを話してもらうことに感謝する態度を維持すること。

3.学習者としての態度を維持すること。学ぶためには、知って、理解して、内省して、訓練を受け

る必要がある。理解不足、誤解、トレーニング不足、内省する力不足による学びの阻害を避ける

ため、達成度のフィードバックを大切にすること。

4.メールでの質問や意見は、ビジネス表現を参考に、通常の1. 5倍ほど詳細に丁寧に説明する

こと。(偏りや誤解を避けるため)

 

講座企画者の倫理的配慮

1.受講者には理解やトレーニングにレベル差があることを認識し、最初に適切なアセスメント(資

格、経験、訓練等)を行うこと。

2.講座のレベルを告知する。(例、初級者対象、中級者対象、上級者対象等)

3.特定の理論の応用やスキル研修を受けた場合は、実践するまでに、その後どのくらいのトレー

ニングが必要かを明記すること。

4.受講者に、学習内容の達成度を、適切な時期に評価して、受講者と共有すること。

5.受講者が抗議する権利を認めること。

 

 

オンラインカウンセリングの倫理規程

1.オンラインカウンセリングに同意を得ること。その際に、オンラインカウンセリングの特色と限界について説明すること。

2.オンラインカウンセリングの同意には、クライエントの氏名、住所、連絡方法など明記すること。

3.オンラインカウンセリングでは、特に守秘義務に注意して、個人情報の拡散を防止すること。

4.オンラインカウンセリングは、クライエントのオンライン環境に注意すること。プライバシーの保護と個人情報拡散の防止に配慮すること。

5.オンラインカウンセリングに向かない問題やパーソナリティがないかに注意すること。

6.オンラインカウンセリングで継続する場合は、緊急事態について話し合っておくこと。

 特に緊急事態への対応、メールでのやりとりのルールなど。

7.時間、回数、料金の支払いについての同意を得ること。

8.所属学会、資格認定団体の倫理綱領を遵守すること。

9.オンラインでカウンセリングを継続する困難が生じた時は、別の方法を提案すること。

10.オンラインでカウンセリングを受けるクライエントは、オンラインでのやりとりの特色を理解すること。

 2021年3月1日策定